薬剤課のご紹介
薬剤課は現在、6名(薬剤師4名、薬剤助手2名)の人員構成でお薬(内服・外用)の調剤、注射薬の購入・払出しなどの在庫管理、注射薬調剤(個人別セット)、薬剤管理指導、無菌製剤や抗癌剤の調製、お薬の情報提供活動などの業務を日々行っています。
その他、薬剤課窓口(院外処方せんお渡し・ファックスコーナー)には赤平薬剤師会と委託連携した職員を1名、午前・午後の2交代制で配置しています。
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■薬剤課の窓口
主に院外処方箋を患者様にお渡ししています。希望される方には応需薬局へのファックス送信も行います。
調剤薬局からの問い合わせを該当部門へ引継ぐなど、電話対応も担っています。
特殊製剤など一部の院内投薬となる患者様は調剤終了後、こちらの窓口で内容確認して戴いた上で説明書・お薬手帳に貼るシールを添えてお渡しています。
■調剤室 ~薬袋上や袋の中にも注意事項があります。よく読んで守って下さい。~
調剤とは、医師が書いた処方箋に従って薬を調剤することです。
処方されている薬の組合せ、内容、種類や量に疑問点はないか、当たり前ですが常に薬剤師の立場で処方箋をチェックして疑問があれば必ず確認した上で行います。
ここでは入院患者様の定期処方、臨時処方、他科受診処方、そして一部の外来患者様の院内処方調剤を行っています。小人数体制のため院内処方の外来患者様には少々お時間を頂く場合がございますのでご了承ください。
■薬品庫 ~後発薬品使用割合94%以上~
お薬の貯法(冷所保存や室温保存などの保管方法)、使用期限など特に注意しています。
在庫管理システムを活用した統計管理など経済性を含めた幅広い管理を目指して病院内で使用される医薬品の入出庫を行っています。
具体的には全病棟・外来中央処置室・手術室・救急処置室の薬品は予め定数配置とし毎日使用量をチェックし、かつ使用期限を見ながら補充することで経済的効率をも含めた適正な運用を実施しています。
当院では患者負担の軽減や医療保険財政の改善に貢献するため先発医薬品に比べて薬価が安い後発医薬品(ジェネリック医薬品)の採用を積極的に推進しています。後発医薬品の使用割合は2021年8月時点で94%以上に達しております。
■注射調剤
入院患者さんに使用される注射薬を、組合せや投与量、投与方法をチェックして患者さん毎の“注射処方箋”に従って毎日1日分(休日前最大3日分)を個人別セットしています。
随時オーダーも含め注射処方箋はバーコード管理されておりピッキング操作時の取り違え過誤等を未然に防ぐ対策を実施し、かつ最終監査は必ず薬剤師が行って払い出しています。
■製剤室
院内製剤業務では特定の患者さんに治療上不可欠な薬(有用性があっても企業採算が取れず市販されていない薬、新しい治療法を探るための試験的若しくは研究的色彩の濃い薬など)を医師などの要望により調製を行っています。 出来る限り様々なニーズに対応した業務を目指しています。
また、クリーンベンチと安全キャビネットを配置しており入院中の高カロリー輸液は薬剤師が無菌的に調製を行っています。化学療法(抗がん剤)対象者は外来、入院含む全てが事前承認されたレジメンで一括管理されており随時無菌的な調製・払出しに対応しています。
■医薬品情報管理
医薬品に関するさまざまな情報が、製造した医薬品メーカーはもとより、国内外の研究機関、厚生省、マスコミあるいは 医療従事者などから毎日のようにもたらされます。
これらの情報には、薬の新しい作用や副作用、あるいは薬同士、薬と飲食物間の相互作用などがあります。
●医薬品情報管理(DI:Drug Information)の役割
患者さんに適正な薬物療法を行うには、医師、薬剤師、看護婦その他医療に関わる人に情報が必要不可欠です。
それらを収集し、必要なときに必要な物が取り出せるよう整理する、そして必要に応じて情報を評価し提供していくこと、 それがDIの仕事です。
その他、“薬事協議会”用資料の作成や月1回の院内向けDI誌の作成なども行っています。
“薬事協議会”とは新しいお薬を院内で使えるようにしたい、または使用頻度が少ないなど採用・不採用を決定する会議で、 当院は月1回定期開催しています。
■薬剤管理指導業務
当院薬剤課では患者さん指向の薬剤業務(調剤,情報提供,薬効管理等)を本来の薬剤師業務と考え、医師や看護婦等と連 携をはかり入院患者さんの疾患、症状、その他の医学的問題点の把握はもちろんのこと処方薬や常用薬などの服薬状況や薬物 療法施行上の問題点、その他患者さん周辺の状況を充分に把握しながら薬剤管理指導を実施しています。
先ず入院の際、持参されたお薬やお薬手帳を基に現在服用中のお薬や服用状況を把握して担当医師へ報告します。
お薬の用法・用量、保管、疾患と服薬の意義、予想される副作用とその対応、のみ忘れ時の対処法など、正しい薬の使用法 を患者さんに理解実践していただくことで薬の効果を最大限に発揮し、副作用など最小限に抑えることを狙っています。
患者さんの所へ行くと医師や看護婦さん等になかなか聞けないと言われる事があります。疑問に思っている事、不安に 思っている事を話してもらいたいと思っています。時間の許す限り、一人でも多くの患者様の話に耳を傾けられるよう 心がけたいと思っています。
■院外処方について
「院外処方」とは厚生省で推進している「医薬分業」制度に伴い「より良い医療」、「医療サービスの向上」をめざして 行われています。具体的には病院での診療後にお薬が必要な場合、医師が「院外処方箋」を発行して患者様ご本人が最寄りの 「保険薬局」に持参し、お薬をもらいます。当院では患者負担の軽減や医療保険財政の改善に貢献するため先発医薬品に比べ て薬価が安い後発医薬品(ジェネリック医薬品)へ対応するため院外処方箋は一般名処方を推進しております。
先ずは「かかりつけ薬局」を作ることをおすすめします。
当院では平成11年7月1日より、内科・外科・整形・眼科・小児科・耳鼻科・皮膚科・泌尿器科の外来診療科を、平成13年 11月には透析科も院外処方箋を全面発発行しました。
令和3年7月現在の発行率は93%です。
市内には歩行困難など、自宅配達に対応している保険薬局もございます。
詳しくは処方箋受け取りの際、当院薬剤課窓口にお申し出下さい。
■保険薬局の皆様へ
院外処方箋の処方内容、調剤に関する疑義照会は当院薬剤課窓口(0125-34-2277)に平日9:00~16:30の時間内でお問 合せ下さい。
内容を確認後、照会等を含めた上で回答しておりますが医師の診療状況により時間を要する場合もございますのでご了承お 願いします。なお、処方内容に変更・追加等があった場合はお手数ですが後日、別紙「疑義照会連絡票」に記載してファック ス送信(0125-32-1141)していただくようご協力お願いしておりますのでよろしくお願いします。
また、後発医薬品へ変更した場合や一般名処方における調剤をした薬剤の報告書による情報提供は必要ございませんが、必 要時にはお薬手帳等で確認しますので調剤した医薬品名を記載していただきますようお願い致します。
患者様には診察の際には、保険薬局で渡された「お薬手帳」を持参するよう指導をお願いしています。
疑義紹介連絡票(75KB)